抄録
本研究では,安全性や作業性向上の為に開発された刈払機の振動低減を目的に検討を行なった。刈払機エンジン稼働時のハンドル振動測定の結果,当該刈払機は特に100Hz以下の低周波域よりも100〜250Hz帯域の高周波振動が大きく,手腕振動感覚を悪化させていることが判明した。さらに詳細解析の結果,ハンドルパイプ構造が高周波振動を増加させていることも明らかになった。そこで,本体質量を増加せずに高周波振動を低減するため,パイプ厚を薄肉化し,それにより低減した質量を高振幅部位に集中マスとして付加した。さらにラバーブッシュ特性も変更することで,質量や低周波振動は増加させずに高周波振動の大幅な低減を実現した。