2015 年 77 巻 6 号 p. 485-493
秋まき小麦を対象に,6年間延べ8圃場でトラクタ搭載型の光学式センサによる可変施肥実証試験を行った。可変施肥の施肥設計は,予め測定した窒素吸収量の圃場平均値との差を光学式センサで測定して施肥量を算出する方式とした。この方式により可変施肥した可変区の収量は定量で施肥する定量区と比較して平均で4%上回った。増収効果は幼穂形成期の可変施肥で高く,止葉期では子実タンパク質含有率が平準化する傾向にあった。また,可変区の窒素収穫指数は定量区よりも高く,窒素施肥が効果的に利用されたと推察される。