2015 年 77 巻 6 号 p. 477-484
湖沼のソナーによる深度計測や,水質の計測を効率的に行うため,自律航行可能な電動ロボットエアボートの開発を行った。プロペラの動力としてブラシレスモータを用いることで,ガソリンエンジンと比較して,軽量化や排気のクリーン化,騒音及び振動の低減,プロペラ回転数制御の容易化などが実現された。プロペラの回転数に対するボートの速度と消費電力を計測し,最大航行時間及び最大航行距離の推定を行った。基礎性能試験として,定点停留制御や直線追従制御の精度評価を行った。その結果,湖沼全体のマップを作成するための十分な精度が得られた。フィールド試験を,日本の北海道の阿寒湖チュウルイ湾とオンネトーで行い,試作ボートを用いた調査領域全体の深度や水質のマップの作成に成功した。