水田輪換畑のムギ跡ダイズ作に用いる不耕起播種機として,条毎にチゼルで深さ100∼150mm程度の排水溝を作溝し,施肥と播種を同時に行うトラクタ直装式作業機を試作した。麦稈の絡みにくいブーツ型にしたチゼルを千鳥に配置し,土塊による出芽への影響を軽減するため,播種は排水溝の中心から進行方向50mm横に行った。また,市販の覆土ディスクを改良して種子の覆土性能を高める対応を行った。性能試験の結果,試作機は平均麦稈長130mm以下の圃場で能率的に作業でき,ダイズの播種精度や出芽率は市販機と変わらなかった。試作機に適応するトラクタの大きさは,5条播種の時,質量2t,機関出力は30∼40kWクラスである。