刈払機による飛散物の飛散方向測定結果(塚本ら,2013a,2013b)をもとに,飛散物防護性能をより向上させるための飛散物防護カバーの形状を検討した。また飛散物防護カバーの形状の違いによる草の詰まり具合や作業能率を比較するため,平成21年度安全鑑定基準に準拠した飛散物防護カバーと2種類の試作した飛散物防護カバーの計3種類の飛散物防護カバーについてエンジン回転速度,主管内のシャフト回転速度及び作業能率の測定を行った。その結果,試作した飛散物防護カバーは通常の飛散物防護カバーよりも作業能率が向上する傾向にあり,飛散物防護性能と作業性をともに向上させることができる飛散物防護カバーの寸法条件について知見が得られた。