本研究では,生育モニタリングに基づく果樹の個体管理を行う上で有効となる生育診断指標として枝径の変化に着目した。ブルーベリー枝径の生育診断指標としての特性を明らかにすることを目的とし,検証した計測装置を実際の栽培環境へ適用した。枝径変化を連続計測するために小型ロードセルをセンサとして用いた。ブルーベリーの枝を対象として装置の計測精度や誤差,計測部位の特性を検証した後,実際のポット栽培において長期計測を行った。その結果,枝径の日内の特徴的な変化点や,枝径日肥大量および日最小枝径などがブルーベリーの生育診断指標となりうることを示した。