主幹形ウンシュウミカン樹を一列に栽植した急傾斜地テラス園の園内道の幅(0.7~0.9m)に適合する小型クローラ型防除機を改造した収穫物運搬車を試作し,その脱着方法を検討するとともに,収穫運搬作業効率および作業者の労働強度を検証した。
収穫物のコンテナ運搬距離を33~48mとした場合の作業時間は4輪手押し車またはクローラ型運搬車の利用により,抱え運搬に比較して60~63%と有意に短縮された。また,作業強度分類は,抱え運搬に比べ1段階以上改善され,作業者の年齢が60歳以上ではその差が顕著であった。
抄録全体を表示