携帯型分光分析装置を用いて,0.12ha傾斜地柑橘圃場における土中スペクトルデータを収集し,24土壌成分を推定した。RTK-GPS測位した位置情報(経度,緯度,標高)を用いて23成分の圃場マップ及び収量マップを作成した。圃場に採集した100地点の土壌サンプルは,トレーニングセット(75試料)とテストセット(25試料)に分割した。回帰モデルの構築にはPLS回帰分析を用いた。構築したモデルを用いてテストセットでの予測値を求めた。予測値と分析値の散布図から得られた検量線の決定係数(R2)及びRPD(Residue prediction deviation)で回帰モデルの評価を行った。その結果,13成分は推定可能(R2>0.5,RPD>1.4)であった。