2020 年 82 巻 3 号 p. 284-292
自動車では電動化技術が普及し,EV,HEV,FCEVが一般に普及しているが,農業機械において電動化技術は普及していない。電動の農業機械の作業上の特性を明らかにするために,出力,エネルギー消費を検討した。歩行型耕うん機のロータリをDCブラシレスモータで駆動する電動耕うんシステムを開発し,その性能について,定置試験,ほ場耕うん試験を行った結果,耕うん作業時に80 %以上の高いエネルギー効率となることのほか,低い回転数において瞬時に高トルクを出せるため,負荷変動に対応しやすいことなど,農業機械に適した特性を明らかにした。また,耕うん作業のエネルギーコストを試算した結果,消費電力のコストは軽油運転に比べて43 %低減した。