草刈り作業の軽労化や作業環境の改善を目的として,主に水田や転換畑の草刈り作業を対象とし,畦畔及び整備法面を安定走行できる走行部を備え,一定条件下では畦畔に沿って自動走行しながら作業を行う機能を備えた高機動畦畔草刈機を開発した。開発機は遠隔操作式の電動草刈機で,1台で畦畔及び整備法面における草刈り作業が可能である。ほ場試験の結果,開発機の作業能率は畦畔では151.0分/10 a,整備法面では99.1分/10 aで,作業者は無線リモコンにより機体から離れて作業できるため,市販機と比較して軽労化が図られるとともに,騒音,排ガス,振動の影響が小さく作業環境が改善することが明らかとなった。