面積あたりの所要種子量を減らすために,ココピート上に26列の条播を行って水稲の箱苗を作製し,慣行の散播を行った箱苗を対照区として通常の8条植え田植機にて移植・栽培を行った。条播区は対照区と比べて種子量を40 %減少でき,3~4葉齢にて移植した。いずれの区の苗でも縦送り量7 mmでは移植時の欠株率の点で適切とはいえなかった。縦送り量10 mm及び13 mmでは,条播区での欠株率はそれぞれ11.3 %及び6.3 %で,対照区よりも高くなっていた(それぞれ9.0 %及び3.3 %)。条播区においては,生育期間中の枯死率は5 %以下と低く,玄米収量は500 g/m2 であり,いずれも対照区との違いは見られなかった。