2021 年 83 巻 3 号 p. 192-199
本研究では,大豆の生育初期の湿害を軽減するために,ディスク式の畝立て部とダブルプレート式種子繰り出し機構による高速畝立て播種機の開発を行っている。本報では,試作機の栽培実証試験を既存の耕うん同時畝立て播種機と比較しながら,宮城県,新潟県,富山県および埼玉県で行った。その結果,試作機は既存機の2倍以上の速度1.5 m/sで作業可能で,播種精度は同等以上であった。出芽率は両機とも95 %以上であり,収量に有意な差はなかった。事前耕うんが可能な地域では,適期播種による収量確保と高速化による作付面積拡大への寄与が期待できる。