農業食料工学会誌
Online ISSN : 2189-0765
Print ISSN : 2188-224X
ISSN-L : 2188-224X
研究論文
促成栽培イチゴの生育診断に資する生体計測手法
—若葉観測に利用可能な気流強度—
坪田 将吾難波 和彦深津 時広内藤 裕貴山田 哲資太田 智彦
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 84 巻 4 号 p. 229-237

詳細
抄録

イチゴの生育診断に重要な若葉を,気流で露出させて画像観測することを想定し,利用可能な風速範囲を考察するための葉の物理特性を調べた。まず,風洞実験で葉身の抗力係数が風速の増加に伴い漸減することを明らかにし,風荷重を風速と葉面積で表現した。つぎに,物理特性として求めた葉柄の曲げ応力は,第3葉で44MPaに対して,その他の葉では32MPaであり,生長の過程で強まり,劣化の過程で弱まると考えられた。ヤング率は,新葉,第2葉,第3葉以降でそれぞれ89,194,297MPaと古い葉ほど高く,座屈に対する強度が高かった。また,株元が損傷する曲げモーメントは,葉柄断面積に比例することを明らかにした。

著者関連情報
© 2022 農業食料工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top