本研究では,伝達経路分析(TPA)により,歩行式トラクタの応答点振動に対する最適な参照点の推定を試みた。エンジン右側の前後,エンジン上部,シャーシ,ギアボックス,アーム中央の6箇所を参照点,ハンドグリップを応答点とした。TPA分析では,参照点と応答点のパワースペクトル密度の3階テンソルデータを用いて解析を行った。応答点振動の推定精度を向上させるため,6つの参照点から2つを選びTPA解析を行った。参照点信号から推定された応答点振動の二乗平均平方根誤差より、最も寄与度の高い参照点の組を決定した。その結果,応答点の振動の推定に最適な参照点は、シャーシとギアボックスの組み合わせであることが示された。