果樹の人工受粉作業における花粉使用量削減と作業の効率化を企図し,花粉に静電気を帯電させ効率的に花へ付着させる,手持形の静電風圧式受粉機を開発した。開発機の構造は,空気流で花粉を吹き付ける方式の市販果樹用受粉機を基本に,花粉吐出口付近に針形状のコロナ帯電電極を付加し,高電圧直流可変電圧電源を接続した。その結果,花粉の比電荷並びに人工標的に対する花粉付着粒数は,電極印加電圧の上昇と比例的に増加した。また電極印加電圧−15 kVにおけるスモモウメの雌ずいに対する花粉付着粒数は,無荷電散布の約8倍であった。