農業食料工学会誌
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研究論文
肥育牛全血の励起蛍光マトリクスにおける血球の影響評価および血中レチノール濃度の推定
芝﨑 美月鈴木 哲仁斎藤 嘉人LI Nanding福島 護之大前 孝彦西木 紀夫近藤 直
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2025 年 87 巻 2 号 p. 103-109

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抄録

 日本において霜降り牛肉を生産する際,多くの農家は肥育期間中に血中レチノール濃度を制限する処置を行うものの,従来の検査法ではコストと手間の点から日常的な診断が難しい。本研究では,血中レチノール濃度の簡便な推定技術の開発を目指し,全血の表面蛍光の計測を行った。励起蛍光マトリクスを用いたPLS解析の結果,血中レチノール濃度推定値のR2は0.87,RMSEPは11.2 IU/dLが得られた。また,血中レチノール濃度30 IU/dL以下の欠乏状態の牛を判別するPLS-DAでは正解率91 %が得られた。10分間程度の測定時間で有用な推定精度が得られるため,実用性の高い手法となることが期待できる。

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