旋光法によるサトウキビ原料の品質測定は試料の前処理および測定値(旋光糖度)の解釈に課題がある。本研究では旋光法に代わる品質評価法として,透過法によるフーリエ変換型赤外分光法(FT-IR法)を用い,サトウキビ搾汁液(蔗汁)中のスクロース濃度を推定する検量モデルの開発を行った。蔗汁サンプルで作成した検量モデルは良好な推定精度を有し,FT-IR法によるスクロース定量が測定前処理なしで可能であった。また,糖標準液で作成した検量モデルでも蔗汁サンプルのSEPは1.0 %程度と高い推定精度が得られたことから,糖標準液がモデル蔗汁として機能する可能性が示された。