農業食料工学会誌
Online ISSN : 2189-0765
Print ISSN : 2188-224X
ISSN-L : 2188-224X
研究論文
慣性センサーを用いたヤギの行動判別システム開発のための基礎的研究
杉 忠史波平 知之江藤 毅平良 英三青柳 悠也光岡 宗司
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 87 巻 3 号 p. 197-203

詳細
抄録

 他の家畜と比べヤギは飼養技術の確立が遅れており,その行動モニタリングシステムの開発が求められている。本研究ではヤギの首部に装着した慣性センサーより得られる振動時系列データから行動特徴量を抽出した。重要な行動指標となる反芻・採食・休息・その他毎の特徴量から学習データを作成し,4つの行動を分類する学習器を開発した。その結果,ピッチ,ヨー角速度で反芻を示す特徴的な周期波形を確認した。また,罹患ヤギの投薬前後の反芻量は投薬後に約7倍に増加し,反芻量がヤギの健康指標となる可能性が示唆された。さらに作成した学習器の分類精度は平均81.9 %となり,本計測による振動時系列データを用いた行動判別の有用性が示された。

著者関連情報
© 2025 農業食料工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top