2026 年 88 巻 2 号 p. 99-105
高湿材適応コンバインに搭載する車速制御技術を考案するための取り組みとして,市販の6条刈り収量コンバインを用いて,降雨後や朝露・夜露が付着した水稲を対象とした精度試験を行い,穀粒口流量,穀粒水分,排じん口損失,脱ぷ・損傷粒の関係について明らかにした。次に,収量コンバインで計測した穀粒水分の変動に応じて作業速度が自動で変化することにより,穀粒水分25 %以上の高水分水稲を収穫した場合に,排じん口損失の急増を抑制可能な車速制御を考案した。さらに,取得した精度試験の結果を用いて車速制御に必要な境界式を定めるとともに,穀粒水分と作業速度から排じん口損失を判別するための重回帰モデルを導出した。