歩行用トラクタを対象に,その挙動解析に必要な機体の重心位置,慣性モーメントの計測精度を検討した。重心位置とピッチ慣性モーメントは3Dスキャナと3D CADを用いた新たな方法と従来法の計測値がほぼ一致した。ロール慣性モーメントは,従来法は相対誤差が27.6~97.5 %と大きく,高精度な計測が困難であることを示した。新たな方法で計測したヨー慣性モーメントは13.1 kg・m2であり,ピッチ15.3 kg・m2より若干小さく,ロール4.8 kg・m2より大きかった。この結果は,歩行用トラクタの寸法,重心を考慮して妥当な値であった。