2026 年 88 巻 4 号 p. 229-236
本研究では,自動脱穀機の脱穀作用を対象に,省エネ化に寄与するエネルギ損失の詳細とエネルギ効率を明らかにした。まず,脱穀時の8つの消費エネルギの画分と脱粒エネルギ効率を定義した。続いて,受網の通常と粗い目合いを用いたこぎ胴軸トルク計測実験および引張破断試験により,8つの画分とエネルギ効率を定量した。その結果,エネルギ損失はチャフの割合が25.4~38.7 %と最大で,空こぎの21.1~30.1 %,受網負荷13.0~21.2 %,穂の運動・その他14.5~20.0 %,こぎ胴の空転5.2~7.0 %が続いた。脱粒エネルギ効率は0.7~0.8 %であった。