抄録
1. 凝固法によりコラーゲン溶液からhollow fiberを作成し, 透析膜としての性質をin vitroで調べた. 2. 作成後のコラーゲンfierは室温放置と共にUFRが低下するが, 終極値も15~20×10-4ml/cm2・min・at 200mmHgでセルローズよりかなり高い値を示した. 3. UFRの経時変化の最も進んだfierは尿素, クレアチニンの透過性がよく, UFRも充分で透析型人工腎臓に応用可能と思われる. 4. 成形条件を検討すれば炉過型人工腎臓に応用できるかも知れない.