人工臓器
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Charcoal HemoperfusionやPlasmapheresisによる急性肝不全救命例の検討
天野 泉稲垣 豊溝上 雅史加納 英行
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1983 年 12 巻 2 号 p. 542-545

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抄録
50例の急性肝不全患者にcharcoal hemoperfusion, PAN膜透析, そして膜分離法によるplasmaphersisを行い, 9例救命したが, これら救命例の治療開始時期の状況について非救命例と比較検討した。
治療開始時の状況については, より早く, より簡易的に測定出来うる, 諸検査値を選んだ。それによると,
(1)肝炎発生から昏睡までの期間が短かいこと。
(2)動脈血pHが7.50を越さないこと。
(3)血中総ビルルビン値が15mg/dl以下であること。
(4)血中総アミノ酸が150mg/dl以下であること。
等が救命可能要因といえた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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