人工臓器
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心房細動のシミュレーション実験における各種心臓代用弁の僧帽弁位弁機能特性の比較
藤井 尚文梅津 光生田中 隆川副 浩平鬼頭 義次小坂井 嘉夫藤田 毅曲直部 寿夫
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1984 年 13 巻 1 号 p. 283-286

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抄録
心房細動(af)が僧帽弁位弁機能にいかなる影響を及ぼすかをシミュレーターを用いて実験した。9種類の心臓代用弁を用い, 拍動数80と160の時の, サイナスリズムをシミュレートした規則正しいリズムとafリズムをシミュレートした不規則なリズムにおける弁機能特性を調べ比較した。サイナスリズムからafリズムにした時の有効弁口面積の変化率を比較したが, 拍動数80の時にはHancock pericard弁, Ionescu弁が大きく増加し, Björk弁およびブタ大動脈弁の増加率は小さい傾向を示した。拍動数160の時にはSt. Jude Medical弁, Ionescu弁は増加する傾向を示したが, Björk弁およびブタ大動脈弁は減少する傾向を示した。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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