抄録
我々は, 遠心式血液成分分離装置と閉鎖回路にて連動して, 血漿の2次処理を行う, PCPP (Poet centrifugal plasmapheresis)のシステムを開発した。このシステムは, IBM, Haemonetics Fenwalめすべての遠心式血液成分分離装置と閉鎖回路で連動可能なPCPP用2次処理モニターKM 8300を中心としている。PCPPの開発によって, DFPPの最大の顆題であったBlood Accessの問題の多くが解決した。2次膜側に血球, (主に血小板)の混入が見られる点が不利な点で, 抗凝固剤を主にACD液を用いる点は, 今後の比較検討が必要である。しかし, DFPPの際に見られる夏体外循環にともなう補体の活性化と, 白血球減少は, PCPPでは見られず, またlymphocytapheresisを併用したlymphoplasmapheresisが, 容易に行える点で, 単なるDFPPの変法ではなく, 新たな側面を持ったシステムであると考えている。