人工臓器
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デバイス表面の改質技術としての新しい表面グラフト重合法の開発
菅原 隆松田 武久
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1992 年 21 巻 1 号 p. 234-238

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抄録

人工心臓・人工血管等のデバイスに高度の生体適合性を付与する表面改質技術の開発が強く要望されている。本研究では、成型加工したデバイス表面の望む部位の極表面に限局した表面グラフト重合法を開発することを目的とした。新しく開発した表面グラフト重合法は光反応を用いてラジカル重合開始剤を導入可能な高分子(ポリアリルアミン)を基材表面に化学固定し、ついでカルボキシル基を持つ重合開始剤を水溶性縮合剤を用いて化学固定した後に、ラジカル重合を行う方法である。この方法により、ポリビニルアルコールのポリスチレングラフト化、及びポリアクリルアミドがグラフトされたポリエチレンテレフタレートが得られた。また本技術により表面微細加工がミクロンオーダーでできることをグラフト鎖の染色及び原子間力顕微鏡によって示した。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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