抄録
SFHに残存するstroma定量法の確立を目的として、リン脂質及び型物質の測定法を各々HPLC及びEIAとして確立した。HPLCは、4種のリン脂質を分離でき特異性に優れ、検出感度は各リン脂質で異なるが0.01~0.02μgであった。一方、EIAの感度はGlycophorinAに換算して6ng/mlであった。
HPLC及びEIAを用い、いくつかのSFH調製法の評価を行った。その結果、限外ろ過膜を用いる方法、及びウイルス除去膜BMMを用いる我々独自の方法のいずれの調製法でも、stroma残存量はリン脂質で1.7ug/ml以下、型物質で13ng/ml以下であった。一方、36,000xgの遠心法ではかなりのstromaが残存することを確認した。これまでstromaの厳密な定量は不可能であったが、このHPLC及びEIAによって微量に存在するstroma定量が可能であり、SFHの品質管理に有用と思われる。