抄録
VAS及びIABPの駆動が可能な小型多機能補助循環駆動装置を開発した。システムの概要は、1. 空気によるVASあるいはヘリウムガスによるIABPの駆動が可能である、2. コンプレッサー、バキュームユニット及びバッテリーを内蔵し、外部空圧源や電源がなくても作動可能である、3. 流量及び左房圧による定値制御が可能である、4. アラーム・バックアップ機構を有する、5. 空気流速計によるfull-fill to full-empty駆動(F/E駆動)が可能である。本装置について、モック、成山羊による慢性実験及び臨床例において評価を行った。その結果、VAS機構は、最長8週間の使用において特に問題を認めなかった。また、F/E駆動は、駆動圧の設定のみでマニュアル操作とほぼ同等のバイパス流量が得られた。IABP機構は、改良した心電トリガーにより不整脈への追従性は良好で、各種バルーンの特性にあわせた駆動条件の設定が可能であった。今回開発した駆動装置は、VAS及びIABPの駆動を良好に行い得、臨床上有用と考える。