人工臓器
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無拍動流肺循環の肺におよぼす影響に関する実験的検討
―慢性期、覚醒状態下において―
榊 雅之妙中 義之巽 英介中谷 武嗣赤城 治彦増澤 徹後藤 昌弘佐々木 栄作井上 和重松尾 義昭馬場 雄造穴井 博文高野 久輝
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1992 年 21 巻 2 号 p. 459-463

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抄録
覚醒動物の肺循環を拍動流から無拍動流へ迅速に転換させた時の肺循環動態および肺機能の変化を観察した。成山羊4頭に右心房右心室脱血, 肺動脈送血の国循型空気駆動式右心補助人工心臓(RVAS)を装着し, 肺循環を拍動流にて2週間維持した後, 覚醒状態下にRVASから遠心ポンプへ迅速に交換した。肺循環が無拍動流化することを確認し, 平均大動脈圧が拍動流肺循環時と等しくなるよう遠心ポンプのバイパス流量を設定した。この実験モデルにおいて, ポンプ交換前から交換後2週間目までの平均肺動脈圧, 肺血管抵抗係数, 動脈血ガス, 血中アンギオテンシン転換酵素濃度, 肺血流量分布(Colored Micro-sphere法)および肺の組織学的変化について検討した。ポンプ交換後2週間目までの検討では, いずれのパラメータも交換前と比較して有意な変化を認めなかった。以上より無拍動流肺循環は, 肺循環動態および肺機能に影響をおよぼさないと考える。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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