人工臓器
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左室圧―容積関係を用いたcardiomyoplastyの左心補助効果に関する実験的検討
後藤 昌弘中谷 武嗣榊 雅之妙中 義之巽 英介赤城 治彦増澤 徹佐々木 栄作馬場 雄造松尾 義昭井上 和重藤田 毅高野 久輝
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1992 年 21 巻 2 号 p. 524-527

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抄録
Cardiomyoplasty法(CMP)の左心補助効果について, 左室圧-容積関係を用い実験的検討を行った. 左側広背筋(LDM)に電気的トレーニングを行った正常心の成山羊5頭を用い実験を施行した. 左第5肋骨床開胸後, 心尖部よりvolume conductance catheterおよびcatheter-tip pressure transducerを左室に挿入し, 左室圧-容積曲線を描出させた. LDMを時計回りに心室の全周性に縫着し, CMPを行った. 圧-容積曲線群から, 左室のEes(左室収縮末期圧-容積関係)を求め, LDMの刺激による変化を検討した. また, 左室の拡張末期圧, 収縮末期圧, 一回拍出量, 拡張末期容積について同様の検討を行った. 今回の検討では, 左室圧-容積関係は, CMP時の左室機能の評価およびwrapping時の拡張障害回避に有用であったが, Eesおよびその他の測定項目においてCMPの明らかな左心補助効果を認めなかった. この結果より, 正常心成山羊を用いた急性実験ではCMPの左心補助の有効性を認めなかった.
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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