抄録
雑種成犬5頭を用いて右室自由壁梗塞を作成し、左広背筋を用い右心室Cardiomyoplastyを行い、その後6ヵ月間耐疲労性獲得のためにpreconditioningした。6ヵ月後、自己心拍に対し2:1で広背筋をburst刺激し血行動態の変化を検討した。骨格筋駆動により左室圧、右室圧、心拍出量、右室仕事量は有意に上昇し右室補助効果を認めた。左室拡張期末期圧、右室拡張末期圧、中心静脈圧は低下傾向を示した。また骨格筋の長時間連続駆動による左室圧と右室圧の変化の検討では骨格筋駆動による血行動態の改善効果は4時間まで変わらず認められ、骨格筋も良好に収縮した。組織学的には右室自由壁心筋の菲薄化と空胞壊死ならびに繊維化を認めた。また広背筋に筋萎縮、筋細胞壊死などの所見は認めなかった。右室自由壁Cardiomyoplastyの臨床応用の可能性が示された。