抄録
バイオ人工膵β細胞の開発に資せんとして、発現ベクタにインスリン遺伝子を組み込み、線維芽細胞由来のNIH 3T3細胞にインスリン遺伝子を導入した。遺伝子を導入した3T3細胞培養上清中にインスリンを検出し、持続的インスリン分泌能を有することを確認した。さらに、バイオ人工細胞の皮下植え込み基材としてゼラチンを基質とした二層構造性人工皮膚マトリックスをラット皮下組織に植え込み、線維芽細胞の埋入、マトリックス中での生存を認め、人工皮膚マトリックスが遺伝子を導入したバイオ人工細胞の支持組織になりうることを認めた。