人工臓器
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ハイブリッド人工膵臓; アガロースマイクロカプセル封入ラ島の異種移植における長期培養の有用性
小林 和生岩田 博夫雨宮 浩
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1992 年 21 巻 3 号 p. 1080-1084

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抄録
ハイブリッド人工膵臓の異種移植への適用拡大を試みた。実験系は、膵ランゲルハンス島(ラ島)はハムスターから単離し、レシピエントはストレプドゾトシンで糖尿病にしたBALB/cマウスである。ラ島のマイクロカプセル化は、5%濃度のアガロースを用いて行った。マイクロカプセル化ラ島をラ島単離から数日以内に移植すると、一時的に血糖値は正常化するものの、いずれも移植後19日までに血糖値は術前の高値に戻ってしまった。In vitroで20日間以上長期培養して損傷ラ島を除去したマイクロカプセル化ラ島1500個を移植した場合、6例中4例は100日間以上血糖値が正常化した。また、封入していない裸のラ島を移植することで感作した糖尿病マウスをレシピエントとした場合でも、長期培養したマイクロカプセル化ラ島は、平均38日間血糖値を正常化した。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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