人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
Print ISSN : 0300-0818
ISSN-L : 0300-0818
マイクロカプセル化ラ島の異種移植への適用
高木 達止岩田 博夫雨宮 浩
著者情報
ジャーナル フリー

1992 年 21 巻 3 号 p. 1089-1093

詳細
抄録
5%濃度アガロースをマイクロカプセル化用素材として用いたハイブリッド人工膵臓を作製した。ハムスター・マウス間の異種移植にハイブリッド人工膵臓を適用し、糖尿病治療効果の検討を行った。ゴールデンハムスターをラ島のドナーとし、レシピエントにはストレプトゾトシンで糖尿病にしたBALB/cマウスを用いた。マイクロカプセル化ラ島の移植を行った8匹中2匹において100日を越えるラ島の長期生着を観察したが、他の6匹では移植後10日前後に血糖値は上昇し糖尿病状態に戻ってしまった。マイクロカプセル化ラ島を移植し、さらにレシピエントへ免疫抑制剤15-デオキシスパーガリン(DSG)を2.5mg/kg(体重)連日投与を行ったところ、5匹中3匹は100日以上長期生着し、また他の2匹においてもマイクロカプセル化ラ島の生着期間は67日と96日であった。さらにマイクロカプセル化ラ島を移植し、DSG5mg/kg(体重)を移植後40目間のみ投与した例では、DSG投与中止後においても5匹中3匹でマイクロカプセル化ラ島は生着し続けた。
著者関連情報
© 一般社団法人 日本人工臓器学会
前の記事 次の記事
feedback
Top