人工臓器
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SLEに対する選択的血漿成分吸着器(SL-01)を用いた血漿吸着法の有用性
長沼 信治阿岸 鉄三佐中 孜太田 和夫
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1992 年 21 巻 3 号 p. 1178-1182

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抄録
本研究の目的は、抗DNA抗体高値でステロイド抵抗性のSLE患者に選択的血漿成分吸着器SL-01の賦活再循環方式を適応し選択的吸着療法を行い、その有用性、安全性について検討することである。
今回、上記基準を満足するSLE患者2名を対象とし、選択的吸着療法を隔週5回(症例1)及び週1回計8回(症例2)それぞれ実施した。血漿処理量は41とした。その結果、臨床的には手のこわばり、紅斑、皮疹、レイノー症状の改善をみた。治療前後の抗DNA抗体の除去率は、平均47%(症例1)、平均38%(症例2)、抗カルジオリピン抗体では平均32%(症例2)で症例1は陰性であった。一方抗DNA抗体のカラムへの吸着率はそれぞれ総流入量の56%、57%であった。その他の臨床検査においては、コレステロール値以外大きな変化を認めなかった。吸着療法は安定して行われ、副作用も認めず安全に施行された。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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