抄録
新たに開発された免疫吸着剤(PC-2)は、架橋アガロースに、Hexamethylene-di-isocyanate(HMDI)を架橋したゲルで、他の血漿成分と比較してIgGや各種抗体を選択的に吸着可能である。
本吸着剤により、慢性関節リウマチ、重症筋無力症、天疱瘡、ギラン・バレー症候群、全身エリテマトーデスの5疾患、8症例に対し、合計33回の免疫吸着療法を施行し、その臨床的有効性について検討した。その結果、免疫グロブリンG(IgG)、免疫複合体などを、アルブミン等の他のタンパク質成分と比較して選択的に吸着除去、減少が可能であり、臨床症状においても、関節痛の軽減、運動性の向上などの改善が認められた。
以上より、これらの免疫関連疾患に対する治療法として、本吸着剤の使用が有効であると考えられた。