人工臓器
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新しく開発した免疫吸着剤PC-2の各種免疫関連疾患に対する臨床経験
鈴木 好夫原 茂子小椋 陽介大坪 修三村 信英
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1992 年 21 巻 3 号 p. 1183-1187

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抄録
新たに開発された免疫吸着剤(PC-2)は、架橋アガロースに、Hexamethylene-di-isocyanate(HMDI)を架橋したゲルで、他の血漿成分と比較してIgGや各種抗体を選択的に吸着可能である。
本吸着剤により、慢性関節リウマチ、重症筋無力症、天疱瘡、ギラン・バレー症候群、全身エリテマトーデスの5疾患、8症例に対し、合計33回の免疫吸着療法を施行し、その臨床的有効性について検討した。その結果、免疫グロブリンG(IgG)、免疫複合体などを、アルブミン等の他のタンパク質成分と比較して選択的に吸着除去、減少が可能であり、臨床症状においても、関節痛の軽減、運動性の向上などの改善が認められた。
以上より、これらの免疫関連疾患に対する治療法として、本吸着剤の使用が有効であると考えられた。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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