人工臓器
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体外循環中のいわゆるエンドトキシン様物質の変動とその生体におよぼす影響に関する臨床的検討
永田 昌久塩井 健介加藤 真司上床 邦彦間瀬 武則土岡 弘通
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1992 年 21 巻 3 号 p. 1264-1266

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抄録
開心術にさいしての体外循環によりトキシカラー法で測定されてくるいわゆるエンドトキシン様物質が高値を示すことは知られている。しかし, その原因ならびに臨床的意義については明らかにされていない。そこでCABG症例30例を対象として, 術前から術後にかけてのExならびにα2プラスミンインヒビター・プラスミン複合体(α2PIC)の測定をおこなった。手術開始直前のEx値は5.3±4.5pg/mlであったが, 術中のExは次第に上昇し体外循環(ECG)終了時に最高値をしめし, 248.1±103.6pg/mlであり, その後第一病日には急速に低下したが第七病日でも術前値までは戻らなかった。またα2PICの変化もECC終了時に12.3±9.4μg/mlと最高値を示し, その後急速に低下してExの変動と同じ傾向を示した。Ex, α2PIC値のpeak値と体外循環時間, 大動脈遮断時間とは必ずしも相関を示さなかった。とくに長時間大動脈遮断, 体外循環例のなかにはEx, α2PIC値が低値例から高値例までかなりのばらつきがみられた。これら高値例のなかには術後まったく問題なく経過したものもあるが, 逆に術後管理に難渋しICU滞在期間が長期化した例をみると, そのほとんどがEx, α2PIC高値例であり, これらは多臓器不全の原因ではないにしても助長因子の一つではないかと推察された。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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