人工臓器
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装着型人工腎を用いた連続的再循環腹膜透析
峰島 三千男渡貫 幹彦山形 桂仁星野 敏久松本 和之江良 和雄仲里 聰菅 英育鈴木 利昭寺岡 慧阿岸 鉄三太田 和夫酒井 清孝増田 利明福井 清
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1992 年 21 巻 3 号 p. 883-888

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抄録

新しい人工腎治療システムとして, ダブルルーメンカテーテル, 外付けダイアライザからなる連続的再循環腹膜透析(Con-tinuous Recirculation Peritoneal Dialysis, CRPD)を考案し, in vitro, イヌex vivo実験を通じその溶質透過性, 安全性について検討した。1.25リットルの透析液を貯液したex vivo再循環実験の結果, 最大200ml/minで180min間, 顕著な圧力損失の上昇やフィブリン析出もなく安全に循環することができた。また, 体重9Kgの成犬に820mlの尿素添加透析液を貯液し, FB-50H(0.5m2)で再循環流量100ml/min, 透析液流量200ml/minの条件下で180min間透析したところ, 尿素の腹膜ダイアリザンス3.05ml/min, ダイアライザ"のダイアリザンス33.3ml/minが得られた。この結果をもとに体重60Kgの仮想患者の週間平均クリアランスを尿素について推算したところ, 12hr/dayのCRPDで115.51/weekとなり, 12hr/weekのHD99.8l/week, 4回/dayのCAPD70.01/weekに比べ高値を示した。

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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