1992 年 21 巻 3 号 p. 963-966
[目的]:人工腎臓用糖加重炭酸型ドライタイプ透析液(AKDDの内のDD30、東和薬品)顆粒1.00gの含量均一性と処方再現性を市販透析液原液キンダリー液AF-2号を対照として検討した。
[方法]:3ロットよりそれぞれ3袋をとり、各袋の任意の5カ所から1.00gづつ採取した合計45サンプルを用いてNa、K, Ca、Mgおよびブドウ糖の含量均一性をサンプル間のバラツキ(CV%)により、処方再現性を標準処方組成に対する誤差(%)により検討した。
[結果]:AKDD1.00gの含量均一性(CV)はそれぞれ2%以内で対照薬AF-2号液と有意差は無かった。また処方再現性(誤差)はNaは0.6%、Kは3.5%、Caは4.7%、Mgは1.3%、ブドウ糖は1.6%であり、いずれも測定誤差の95%信頼限界の範囲内であった。