人工臓器
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耐糖能障害例に対する栄養管理の一環としての人工膵の意義
原口 義座星野 正巳切田 学酒井 基広石原 哲
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1992 年 21 巻 4 号 p. 1324-1327

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抄録
高度耐糖能障害例に対する栄養管理の一環としての人工膵の使用経験を報告した. 検討対象は, 人工膵を7日間以上連続使用した32症例とした. 検討項目は, 長期使用時の血糖管理の可否と耐糖能の推移であり, 前者には平均血糖値を, 後者はインスリン投与量とI/E比(投与インスリンと摂取エネルギーとの比)とした. 人工膵は日機装社製STG-11 Aを主に用いた. 栄養管理は, 基本的には安静時エネルギー代謝量に見合う充分なエネルギーを中心静脈より投与した. また血糖値を参考に, 人工膵のパラメータ値を設定した. その結果, 平均血糖値は, 181mg/dlと良好で, また経日的に見ると170mg/dlまで, 漸減しており, 適切な血糖管理がなされていた. また, 耐糖能障害度は, 経日的に徐々に改善しており, 集中治療と良好な血糖管理により, 生体のインスリン感受性の回復を示唆していた. 以上より, 人工膵は栄養・血糖管理に極めて有用と考えられた.
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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