人工臓器
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セルロース由来多孔質マイクロキャリア接着ラット肝細胞の代謝能の検討
葛西 眞一澤 雅之富田 一郎橋本 道紀B JIANG平井 修二柿坂 明俊山本 哲水戸 廸郎井上 政昭
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1993 年 22 巻 1 号 p. 159-163

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抄録
生体材料との複合型人工臓器、いわゆるHybrid型人工臓器では、生体材料と人工材料との適合性が、大きな問題のひとつである。今回Hybrid型人工肝臓の代謝のリアクターとして、セルロース由来マイクロキャリア接着肝細胞の代謝能について検討した。0.03%コラーゲンをコーティングしたマイクロキャリアと肝細胞をスピナーフラスコ内で3時間培養し、間欠撹拌にて約70%の肝細胞が接着した。また、培養24時間後のNH3およびfructose負荷試験では、単層培養肝細胞に比して良好な代謝能を示し、6日後の負荷試験においても、代謝能の低下は単層培養肝細胞に比して軽度であった。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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