人工臓器
Online ISSN : 1883-6097
Print ISSN : 0300-0818
ISSN-L : 0300-0818
新しい外部灌流型膜型肺Minimaxのガス交換能の検定
佐藤 尚司中埜 粛金香 充範宮本 裕治大竹 重彰川田 博昭澤 芳樹西村 元延雨宮 彰張釖 障松田 暉
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 22 巻 3 号 p. 908-910

詳細
抄録
新しく開発されたMedtronic社製Minimax 1381を従来から教室で行っている一回通過法を用いて、そのガス交換能を検定した。人工肺ガス特性曲線から求めたMinimax 1381の適正膜指数は0.5-3.0L/min/m2であり、広い範囲の人工肺流入血液量において適正な酸素添加能を有すると考えられる。また血流量(Q)が1.OL/min/m2の時の人工肺制御指数は0.3-0.4であった。血流量(Q)に応じて酸素血流量比(V/Q)を設定することにより、適正な炭酸ガス較差分圧比(ΔCO2/PCO2)を維持できると考えられた。Minimax 1381は膜面積0.6m2、定格流量1.5L/minである。また圧損も少なく、充填量は140mlと少なく、airtrap構造などの利点を有しており、幼小児体外循環回路において有用であると考えられた。
著者関連情報
© 一般社団法人 日本人工臓器学会
前の記事 次の記事
feedback
Top