抄録
最近約1年間の当施設の補助循環12例とスタンフォード大学の移植へのブリッジ6例を中心ζして、両施設の緊急入院例・開心術症例及びスタンフォード大学の移槙手術例などを検討し,移術医療の有無による治療体系及び成績の葦異について解析した。当雄設の非開心術6例には経皮的心肺補助(PCPS)を適応し、3例で離脱に成功し、うち1例(16.7%)が隼存した。開心術後の補助循環6例では、主に遠心ポンプと模型肺を用い、5例で離脱に成功し、うち2例(33.3%)が生存した。ネタンフォード大学の移植へのブリッジ6例では、Novacor左室補助システム(LVAS)3例、開心術後のIABPからの緊急心臓移植1例、ECMO後の片肺移植1例、片肺移植後のECMOからの心肺再移植1例が行われ、うち4例(66.7%)は生存退院した。両施設の補助循環の治療体系を比較すると陛特に非開心術後の補助循環において、移植へのブリッジの早期適応の有無が成緯に大きく影響していると思われた。