抄録
送血流量が後負荷に依存して変化する遠心ポンプの操作性を向上させる目的で, テルモキャピオックス遠心ポンプシステムを用いて安全機構をあわせもつ自動流量制御システムの開発を試みた。モーター回転数を調節するツマミが手動制御モードではポンプの回転数を, 自動制御モードでは同じツマミが血流量を調節するツマミとなるように設定した。超音波流量計で得られる流量をパーソナルコンピュータを介してフィードバックしポンプ回転数を制御することにより流量の定値制御を行った。in vitro評価で良好な制御が得られ, 成山羊を用いたin vivo評価でも回路の鉗子による部分閉塞, 薬剤注入による血圧の変動, 設定流量の瞬時の変更などに鋭敏かっ正確に反応した。本自動制御の改良をすすめることによって臨床応用をめざすとともに, 後負荷に依存せずツマミによって直接流量を制御しうるようなローラーポンプと変わらない操作性を有する遠心ポンプの開発を行う予定である。