人工臓器
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旭ポリスルホンダイアライザーAPS-16の特長と多施設臨床評価
内藤 秀宗宮崎 哲夫藤森 明田熊 淑男鈴禾 正司秋澤 忠男友 雅司松本 賢小島 弘栄似鳥 嘉昭
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1995 年 24 巻 3 号 p. 643-648

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抄録
今回、新しく開発されたAPS-16(旭メディカル社製)を慢性透析患者20症例に使用した。
臨床使用の結果では、小分子物質の除去は従来のポリスルホン膜と変わらなかったが、β2-MGを含む1~3万ダルトン領域の中高分子物質除去能に優れた性能を発揮した。このことは濾液のSDS-PAGE結果よりも明らかであった。また、白血球変動や補体活性などは少なく、生体適合性にも優れていた。SEM観察や共焦点レーザー走査蛍光顕微鏡観察の膜付着蛋白は、軽度であった。
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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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