人工臓器
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弾性ハイブリッド血管の開発
メッシュ組み込みによる弾性特性の導入
小橋 帝生佐藤 伸一岡 隆宏松田 武久
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1999 年 28 巻 2 号 p. 536-540

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抄録

牛大動脈平滑筋細胞 (SMC) をコラーゲン中に三次元的に包埋した管状中膜組織体 (Nonrnesh model) と, これに人工支持体としてメッシュ (knitted fabrics) を組み込んだものを作製し, その力学的特性を内圧管外径関係で評価した. SMCと1型コラーゲンの冷混合液を管状の鋳型に注入し, 37. Cでゲル化させ, 内径3mmの中膜組織体を作製した. 弾性特性の違う2種類のメッシュを, 内腔面被覆 (Inner model), ゲル内挿入 (Sandwich model), 外面被覆 (Wrapping model) の3種の方法で中膜組織体に組み込んだ. Inner modelの耐圧性は低かったが, Sandwich modelは約110mmHgまで, Wrapping modelは240mmHgでも破裂せず, 後2者は生体動脈と同様のcomplianceを有していた. またメッシュの種類により動脈同様の非線形な弾性特性が導入された. 本研究は, 生体ならびに力学的適合性の高いハイブリッド血管の作製に応用できる.

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© 一般社団法人 日本人工臓器学会
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