抄録
フラットパネルディスプレイ(FPD)用ガラスの大板化・薄板化に伴い,ガラスを割断する工程の中でブレーク工程やブレークするための反転工程に問題がでてきた.その問題を解決する方法として,従来のスクライビングホイールに比べ深い垂直クラックを生成することができるブレークレスホイールが開発された.しかしこれまで,ブレークレスホイールをはじめホイールによるスクライビングにおいて,垂直クラックの観察はスクライブ後の静的な観察しか行われてこなかった.そこで,高速度カメラを用いて,ブレークレスホイールによるスクライビングで垂直クラックが伸展する様子を観察したところ,刃先通過後0.02秒後にはガラス厚さの60%までクラックが急速に伸展し,その後伸展速度が減速することを確認した.