砥粒加工学会誌
Online ISSN : 1880-7534
Print ISSN : 0914-2703
ISSN-L : 0914-2703
コンディショニングによる研磨パッド表面の微小面内変位特性の評価
畝田 道雄表 辰憲澁谷 和孝中村 由夫市川 大造石川 憲一
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 57 巻 4 号 p. 241-246

詳細
抄録

研磨加工においては,研磨性能の安定化を目的に,適宜,研磨パッドのコンディショニングが行われている.この際,パッドの表面性状に及ぼすコンディショニングの効果は,当然のことながら,その条件に依存する.一方,条件設定は技術者の経験に依存することが多く,条件設定に資する各種要素の定量化が求められている.本研究では,デジタル画像相関法(DIC法)を用いて,コンディショニングによるパッド表面の微小面内変位特性の非接触測定に基づく定量評価を行い,基礎的検討として,各種条件が当該特性に及ぼす影響を調査した.その結果,コンディショニングによってパッド表面は微小に面内変形することを示した.さらに,①コンディショナ粒度の増加に伴い,パッド表面の面内変位量は減少すること,②コンディショニング圧力及び時間の増加に伴い,パッド表面の面内変位量は増加することを明らかとした.

著者関連情報
© 2013 社団法人 砥粒加工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top