砥粒加工学会誌
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赤外線サーモグラフィ画像の解析に基づくエンドミル加工温度の解明
新堂 正俊松田 亮児玉 紘幸廣垣 俊樹青山 栄一
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2014 年 58 巻 7 号 p. 457-462

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抄録
本研究では,現場で比較的容易に加工状態を診断する手法として,連写機能を有する赤外線サーモグラフィからの画像分析によるエンドミル加工時の工具温度のモニタリング手法に取り組んだ.工作物としてステンレス鋼の中でも難削材に分類される耐熱鋼SUS310を対象とし,工具径(熱容量)や刃数の違いと加工時のエンドミル工具温度の関係を考察した.連写機能における撮影フレームレートを考慮することで,加工時の工具回転角の影響も含めて簡易的な工具温度の計測が可能であった.さらに計測結果と有限要素法(FEM)による非定常温度解析の結果を比較考察し,計測された温度の妥当性についても検討した.
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© 2014 社団法人 砥粒加工学会
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