砥粒加工学会誌
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真空置換AIH-FPP処理システムを用いて表面窒化した工業用純チタンの表面特性評価
太田 俊平菊地 将一曙 紘之大宮 正毅小茂鳥 潤深沢 剣吾三阪 佳孝川嵜 一博
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2015 年 59 巻 11 号 p. 643-648

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抄録
チタンの耐摩耗性を短時間で改善することを目的とし,従来のガス窒化法を発展させた新たな窒化処理を試みた.具体的には,真空置換雰囲気制御高周波誘導加熱微粒子ピーニング(AIH-FPP)処理システムを利用した表面窒化を工業用純チタンに対して施し,その表面特性を評価した.この処理システムでは,酸素濃度10ppm以下の窒素雰囲気中で加熱した基材に対して,窒素ガスブローや微粒子ピーニング(FPP)を施すことが可能である.本研究では,処理温度を900℃,処理時間を3分とし,窒化層形成に及ぼす窒素ガス流量および粒子投射時間の影響を検討した.その結果,窒素ガス流量を増加させることにより窒化が促進され,従来の窒化法と比較して極めて短時間の処理でも十分な厚さの窒化層が形成し,耐摩耗性が向上することが明らかとなった.また,粒子投射時間を延長した場合には,基材表面の削食が助長され,窒化層厚さが減少した.
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© 2015 社団法人 砥粒加工学会
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